「憲法ひろば・杉並」一周年記念集会
映画『靖国』から見えるもの 報告

  「憲法ひろば・杉並」一周年記念集会映画『靖国』から見えるもの

当日の感想より:中村政則さん(一橋大学名誉教授)

映画靖国を見てきました。超満員で20分前に行ってよかったと思います。映画も立体的で、刀工(英霊尊崇の魂を鍛える象徴的存在でしょうか)を軸に、映像は中国・韓国からの目、右翼の目、遺族の目、反靖国派の目から多彩に繰り広げられます。

映画靖国から見えるもの 鈴木邦男 伊藤真

シンポジウムも非常によく、古山葉子さんの司会が素晴らしい上、鈴木邦男氏は右翼とは思えないほどにサヨク的発言の連発でしかもユーモアたっぷり、弁護士の伊藤真氏は受験時代までは軍人になろうと思っていたほどの愛国主義者、それが憲法(9条)擁護のリベラル派に転じていく経緯をこれもユーモラスに語っていました(西ドイツ滞在2年の経験が大きい)。

おまけに中国人の若い女性監督(日本在住20年)が映画製作の意図、上映禁止に追い込まれていった苦労を訥々と語っていました。最後の参加者6,7名の質問も質が高く、久しぶりにいい集会でした。

映画靖国から見えるもの

伊藤氏がさりげなく述べた、日本国憲法第一章は象徴天皇制規定で始まるが、「国民の総意に基づいて」(国民主権)、象徴の意味も国民の総意で決められること、第二章は戦争放棄、第三章は人権規定(人権は保障される)の三章構成になっていることがよく分かりました。

杉並はレベルが高いですね。

 

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